鍼灸治療って何?

当院は鍼灸院で鍼灸治療をしていますが
『鍼灸治療ってそもそも何?』
『鍼灸治療って何で身体に良いの?』
と質問を受ける事があります。
それなので今日は鍼灸治療のお話
鍼灸治療は鍼(はり)を使った施術方法と、灸(きゅう)を使った施術方法です。
養成学校は、はり師ときゅう師の資格が取れるので、鍼灸治療と一緒に表記される事が多いです。
鍼灸師は厚生労働省認可の国家資格です
厚生労働省認可の養成校を卒業して、国家試験に合格して鍼灸師になれます。
鍼治療は、鍼を刺すから痛いと思う方も多いですが、刺す鍼もあれば、刺さない鍼もあります。
刺す鍼も多く使われるのは直径0.16ミリ髪の毛程度の細いので、ほとんど痛みはありません。
また鍼を刺すだけでもリラックス効果があるので寝てしまう位、心地が良い刺激の施術方法です
お灸も昔のお灸を知っている方だと、熱くて歯を食いしばって受けるイメージがあるかもしれませんが、今の灸施術は温かくて心地よい刺激です。
鍼灸師がするお灸は、お灸になる艾を米粒大にした物を肌に乗せて温めるので、熱いという感覚をほとんどありません。
鍼もお灸も怖いイメージがあるかもしれませんが、実際は心地よい刺激の施術法なんです。
お灸の香りもリラックス作用があるので、温かくて心地よい刺激の施術方法です
現在、鍼灸治療のやり方は大雑把に分けて3種類あります。 (ものすごい大雑把な分け方です)
東洋医学をベースにした鍼灸治療
ツボや経絡、脈などをみて施術 予防医学的、 日々のメンテナンスに多い
西洋医学をベースにした鍼灸治療
痛めている筋肉などの施術 スポーツ現場などに多い
東洋医学と西洋医学を組み合わせた鍼灸治療
ツボや経絡、脈などをみて施術、状態によっては痛めている筋肉にも施術 予防医学、日々のメンテナンスに多い
この施術方法が良くて、この施術方法が悪いという事はありません。 鍼灸治療をする先生の考え方で施術方法が異なります。
江戸時代にはお医者さんがいなかったので、鍼灸師が今のお医者さんの役割をしていました、
江戸時代には抗生物質もないし、手術も今ほど、簡単にできませんでした。
それなので鍼灸師が体調を整える事もしたし、予防医学的な観点から施術をしていました。
中国から鍼灸治療を伝わってきたのですが、日本で独自の進化を遂げて日本人の体質にあった鍼灸治療になっています。
日本人は体質的にあまり強くなく、四季がある日本の風土は身体の負担が多いです。
その体質にあわせて施術方法が今の鍼灸治療です。
鍼灸院は昔からある施術法なので、探してみると意外に沢山あります。
鍼灸治療は今の不調を整えるのも得意ですが、予防医学的な施術も得意です。
体調が気になる方は、チョット勇気が要るかもしれませんが、鍼灸院の扉を開いてみてはいかがでしょうか?
