耳鳴り・難聴の原因は水分の摂り過ぎ?

当院にも耳鳴りや難聴の患者さんも多く来院しています。
当院では東洋医学的なアプローチもするのですが、東洋医学的な考えは馴染みがないので大雑把に説明しながら鍼灸治療をしています。

西洋医学では耳鳴り、難聴は耳の症状と考えますが、東洋医学では耳だけではなく身体全体の不調として考えます。
東洋医学的な考えで
『腎は耳と二陰に開竅する』
と言う言葉があります。
腎は耳を通して外界と交流していて、腎の能力が落ちると難聴や耳鳴りの原因になると考えられています。

自分も専門学校で東洋医学を習っている時には『本当に?』と疑っていたのですが、
耳鳴りや難聴の患者さんは腎の調子が悪くなって身体に水分が多くなっているなと感じます。
患者さんにも、この話をしても自分と同じで『本当に?』という感じですが、
鍼灸治療で体調を整えつつ、腎の調子を整えていくと難聴や耳鳴り症状も整っていきます。

ここ数年、夏は猛暑で熱中症予防の為に水分を摂っている方も多いと思いますが、自分は患者さんに
『水分を必要以上に取る必要ない!』
とお話しています。

もちろん仕事柄や外に出る生活で沢山汗をかく方はしっかり水分補給をして方が良いです。
でも
エアコンの効いた車で移動して、エアコンの効いたオフィスで1日事務作業の方は汗をあまりかかないので水分を摂る必要はあるでしょうか?
汗もかいてないので水分を沢山とりすぎれば、身体の冷えるし、重くなるし身体の不調の原因になってしまいます。

患者さんが『健康の為!』と思ってやっていた行動が実は不調の原因を作っている事が良くあります。
汗をかかない生活習慣の方は熱中症予防に水分を摂り過ぎてないですか?
水分の摂り過ぎが不調を作っているかもしれませんよ?